便秘に効果的なツボ
ツボ押しは一般的に知られる疲労回復効果だけではなく、便秘にも効果的に働きます。ツボ押しは簡単に体の循環を高めることができるうえに、速攻性があり、すぐに体の変化を感じることができます。
便秘解消以外にも、便秘の原因となっている腸の機能回復や体質改善なども期待出来ます。
足は第二の心臓と呼ばれるほど沢山のツボが存在します。
毎日足の裏で体の全体重を支えるうえ、心臓から最も遠い場所にあるため、疲労が蓄積して循環が悪くなりがちです。
足のツボを押す前後には、足先を温めて冷やさないようにすることが大切です。
土踏まず
足裏の親指の骨が出ている部分から土踏まずにかけて、その周辺部分を良くマッサージすると、排出に内臓の働きが高まって便秘にも効果があります。
最初は少し痛みを伴う場合もありますが、徐々に痛みが取れて、血流が良くなって体が温まっていきます。
厲兌(れいだ)
自律神経の働きを高め、スムーズな排便を促してくれるツボが厲兌です。
厲兌は、足の人差し指にある爪の生え際にあり、胃腸の状態が悪い場合には痛みがでます。
深呼吸しながら優しくマッサージし、心身ともにリラックスすると、さらに高い効果を得られます。
太衝(たいしょう)
足の甲の親指と人差し指の骨が交わっている部分の窪みに太衝が存在します。
ゆっくり揉みほぐすとジワジワと足全体が温かくなっていくのを実感することが出来ます。
繰り返し起こるに便秘に悩んでいる場合や、下半身のむくみにも効果があります。
リンパの流れがスムーズになって全身のつまりが解消されます。
手にも足同様に沢山のツボが存在しますが、特に手の平は内臓に関係するツボが多く存在しています。
毎日手をゆっくりと揉みほぐすだけでも、体の循環を高め、深いリラックスを導きます。
心身共にリラックスすることで、腸の緊張も解れてスムーズな排便が促されます。
お腹や背中など、内臓に近い部分のツボを押すことで、直接的に便秘に働きかけることが出来ます。
便秘などで内臓の働きが弱まっている場合には、血液循環も悪く、お腹の温度も下がっている場合が多いので、ツボを押す前にお腹をゆっくりと時計回りにマッサージして肌の表面の温度を上げてからツボ押しを行いましょう。
天枢(てんすう)
天枢はおへそから指3本分ほど外側にあります。
天枢を刺激すると、緊張して動きが鈍っていた腸を活発に動かし、さらに弱った機能を回復させる効果があります。
内臓に近い部分にあるので腸へ直に刺激を与えることができますが、やり過ぎは逆効果です。
力は加えずに、心地よい強さで行いましょう。
天枢を中心に下腹部全体を温めるだけでも腸の働きを高めることができます。
この他にも耳のくぼみを綿棒で刺激したり、襟足の生え際を揉みほぐすだけでも循環機能が高まり、便秘解消効果を期待することが出来ます。