オリーブオイルには便秘解消効果が含まれている?

古くから、日本では胃腸には植物の種子からとれる油に、海を越えた遠いヨーロッパではオリーブオイルに整腸効果があると言われてきました。
現在では、オリーブオイルは日本でも身近なアイテムとなり、様々な種類が手に入るようになりました。
和の食材や調味料とも相性が良く、工夫次第で色々な使い方ができます。
しかしオリーブオイルは食材を美味しく食べられるだけではなく、コレステロールの抑制や便秘解消、美肌効果といった優れた作用を持っています。

オリーブオイルに含まれているオレイン酸は排便を促す効果があります。
オレイン酸は胃や小腸などでは吸収されずに大腸まで届くと、便を柔らかくして腸を刺激します。
このとき、オレイン酸は大腸の中に油膜を作って、便が詰まるのを防ぎます。
この油膜の効果により、滞留期間が長く水分が少なくなった硬い便でもスムーズに排便できるようになります。
さらにこの油膜には保湿効果があり、内側からお腹の温度を上げます。
慢性的に便秘を繰り返している場合や、体が冷えやすい女性は体温が低く、内臓の循環機能も低下しがちですが、お腹の温度があがることで腸の緊張も解けていきます。

便秘の解消を目的にオリーブオイルを摂るに場合には、腸が動き出して便意が起きやすい朝に食べるのが良いでしょう。
良質のエキストラバージンオイルを選んで、そのまま直接食べるのが最も効果的です。
どんなに頑固な便秘に悩まされていてもスプーン2、3杯程度を飲めば、しっかりと効果が現れます。
しかしオリーブオイルに含まれるカロリーは高いため、摂り過ぎには注意が必要です。

オリーブオイルを直接飲むことに抵抗がある場合は、サラダのドレッシングに加えたり、野菜スティックのディップや納豆に加えて食べれば、オリーブオイル独自の風味も気になりません。
腸内環境を整える効果のある食材と合わせて食べれば、更に効果的に腸へと働きかけることができます。
毎日の食生活の中に少量のオリーブオイルを加えて、快適な腸内環境を維持しましょう。