便秘解消効果があるココア

寒い冬に冷えた体を温め、甘くて美味しいココアには便秘解消効果が秘められています。
ココアの中にはリグニンという不溶性食物繊維が含まれています。
リグニンは体の中でほとんど消化されずに進み、便の量を増やして大腸を刺激します。
食物繊維は便秘とは縁のない体作りに必要な栄養素です。
便秘にならないためには、一日に必要な食物繊維をしっかり摂って、老廃物をため込まないようにしなければなりません。

リグニンは食物繊維がもつ効果をもたらすだけではなく、抗酸化作用のあるポリフェノールを豊富に含んでいます。
ポリフェノールは老化や病気の原因となる活性酸素が増えるのを防いで、弱った腸の機能の回復をします。
便秘を繰り返すと、腸の機能が低下して働きが弱まるので、便秘の人は積極的な抗酸化物質の摂取が必要です。

そしてココアの甘い香りには、緊張をほぐして心を落ち着かせる効果があります。
ココアの香りに含まれているテオブロミンが脳内に働きかけ、高いリラックス効果を得るができます。
副交感神経が活発に働くと、心だけではなく腸の緊張も解れて、スムーズに排便することができます。
便秘を繰り返すと、体温が下がって反射やぜん動運動が鈍くなってしまいますが、ココアは体を温める効果が高く、体の冷えを解消して内臓の機能を高めます。
甘い香り楽しみながらココアを飲むことは、便秘だけではなく、現代の女性が悩む色々な症状に対して、効果的だと言えるでしょう。

こうした色々な効果があるココアですが、その飲み方には注意が必要です。
販売されているココア飲料や粉末タイプの商品には、美味しく飲むために乳製品やお砂糖が加えられているので、カロリーや脂質に注意して飲むことが大切です。
そして、ココアに含まれるポリフェノールは、摂り過ぎると便秘を進行させてしまうので、1日2杯程度を目安に飲みましょう。
ひどい便秘の症状がある場合には、ココアの中に含まれている成分と相性のいいオリゴ糖をお砂糖の代わりに使うのがオススメです。
腸内に善玉菌を増やして、しつこい便秘を改善しましょう。