発酵漬け物で腸内の状態を理想的にする

発酵した漬物には非常に高い便秘解消効果があります。
漬け物の消費量が多い青森県民は便秘になりにくいとまで言われていますが、なぜそれほど高い便秘解消の効果が、漬け物にはあるのでしょうか。
それは発酵食品に豊富に含まれている乳酸菌の働きによるものです。
乳酸菌は私たちの腸内に存在する善玉菌を増やし悪玉菌を減らす働きがあります。

悪玉菌は人体に悪影響を与える有害物質や有害ガスを発生させ、腸の働きを弱らせてしまいます。
善玉菌はそんな悪玉菌の活動を抑制し、腸内環境を良好に保ちます。
ですから乳酸菌が含まれる漬け物を食べることによって、腸内に善玉菌を増やし、老廃物をため込まない健康な腸環境を維持することができます。
以前までは、乳酸菌は生きて腸まで届かないと効果がないと考えられていましたが、最近の研究で乳酸菌は死んでいても生きていても、腸に届けば善玉菌のえさとなって、善玉菌を増やすことがわかってきました。
乳酸菌を積極摂ることが辛い便秘を解消することに繋がります。

さらに発酵漬け物には、乳酸菌の他にも便秘を解消するのに効果的な要素があります。
それは野菜を塩漬けすることによって増える食物繊維です。
便秘解消には食物繊維は欠かすことのできない栄養素であり、乳酸菌と併せて食べることによって、高い効果を期待することができます。

加えて漬け物はミネラルが豊富なほか、ビタミンなどの栄養素もほとんど壊さずに摂取することができます。
これらを積極的にすることで腸内環境を整えるだけではなく、体全体の健康維持に繋がります。
数ある漬け物の中でも、ぬか漬けや塩漬け、たくあん漬けやキムチなどが乳酸菌を効果的に摂取するのにオススメです。
しかし、これほど健康に有効な漬け物であっても、食べ過ぎは過剰な塩分摂取を招きます。
塩分の摂りすぎは高血圧や生活習慣病などの原因となる恐れがあるため、必ず一日の摂取量を守って、便秘とは縁のない健康的な生活を送りましょう。