ゴマパワーを活用すると便秘解消

ゴマは日本の食卓に彩りを加えるだけではなく、昔から食用油や生薬など様々なことに利用されてきました。
ゴマは生活習慣病の予防や美肌効果、便秘解消などの色々な効果をもたらします。

ゴマの小さな粒の中には、豊富な食物繊維と抗酸化物質がたっぷり含まれています。
ゴマには不溶性食物繊維がたっぷり含まれていて、腸内に滞留している便の量を増やして、便を出すように腸を刺激します。
便秘解消のためには食物繊維は欠かすことができない栄養素であり、栄養が偏りがちな現代人は、毎日積極的に食物繊維を摂る必要があります。

そして、ゴマに含まれているオレイン酸は、腸内に油膜を作って便の詰まりを解消し、排便がスムーズに行われるように作用します。
さらに、ゴマに豊富に含まれているセサミンは非常に高い抗酸化作用を持ち、体の新陳代謝をあげて全身の血流を促進する働きがあります。
腸をはじめとした内臓の血流が増えることで働きが活発になり、老廃物をためにくい腸内環境へと導きます。
また、セサミンは自律神経の働きを正常に戻す効果があり、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。
スムーズな排便には副交感神経の働きが欠かせません。
自律神経の働きが乱れ、交感神経が活発になると腸も緊張状態が続き、排便を促すぜん動運動が鈍くなってしまします。
副交感神経の働きが高まれば、強ばった腸の緊張も解けて、便の詰まりが解消されます。

そしてゴマにはこうした抗酸化物質の他に、豊富な鉄分も含まれています。
体内にある活性酵素を分解して、貧血の防止や肌トラブルを改善するなど、女性特有の不調にも効果的です。
ゴマはふりかけやドレッシング、煮物や金平などの料理を飾り付けたりと、色々な使い方ができます。
パンやお菓子にも使われ、ゴマの芳醇な香りと風味で、料理の美味しさを更に引き立てています。
しかし便秘解消のためにゴマを食べる場合には、ゴマだけで十分な食物繊維を摂取するのは難しいため、胃腸の働きを高める食材と組み合わせながら、バランスのいい食事を心がけるのが大切です。
毎日の食事にごまを取り入れて、健康的な生活を送りましょう。