玄米に便秘解消効果が含まれる?

玄米はビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含み、高い美容効果をもたらすだけではなく、一日に必要な栄養素のほとんどを摂取できる完全栄養食として注目されています。
非常に高い便秘解消効果も兼ね備えている玄米ですが、食べ方を間違えると逆の効果を招いてしまいます。
栄養の宝庫である玄米を美味しく上手に取り入れましょう。

玄米はほとんど一日に必要な栄養素を補えるほどに栄養素が豊富です。
最も注目すべきは、玄米に含まれているフィチン酸という成分です。
フィチン酸は、体の中のありとあらゆる有毒物質と結合して、一緒に体外へと排出してくれる働きがあります。
このフィチン酸は、食品添加物や不規則な生活をおくる現代人にとって、普段の生活でため込んだ有毒物質を排出するのに非常に適した成分だと言ってもいいでしょう。
しかし非常に強力な排出作用を持つので、きちんと方法を守る必要があるのです。

玄米は精米していないために水分が少なく、とても消化が悪いので、消化器官は弱っているときには向きません。
さらにフィチン酸は体に滞留する有害物質だけではなく、体に必要なミネラルまでも排出してしまうので、玄米ばかりを食べ続けると鉄などの栄養素が不足して、貧血や栄養不足を引き起こしてしまいます。
ですから、もともと貧血気味であったり、慢性的に便秘を繰り返して消化器官が弱っている場合には玄米は避けましょう。

便秘を繰り返している場合には、発芽玄米を食べるようにするのがオススメです。
発芽玄米は玄米の胚芽部分を発芽させたもので、玄米よりも栄養価が高いとされています。
フィチン酸の作用も軽減されるので、栄養不足になる心配もありません。
店頭では既に発芽させた玄米が売られていますし、玄米を長時間水に浸せば自分で簡単に発芽玄米を作ることが出来ます。

最初は朝食の白米に混ぜて食べることから始め、玄米を食べる際には良く噛み、一緒に水分を摂ることを忘れてはいけません。
玄米を食べたあとは体の変化をよく観察して、体に負担をかけないように、上手に玄米を取り入れましょう。